ChatGPTのレストラン予約機能で秘書が会食枠を確定する手順
ChatGPTに追加されたレストラン予約機能を使って、秘書が接待の会食枠を確定するまでの手順と、日本国内での対応範囲の限界を整理します。

「Gemini 3.7 Flashは、今すぐ社内エージェントを内製する好機なのか」。
情シス担当者からそう聞かれたら、答えは「条件付きでイエス」になる。
Googleは2026年8月13日、コーディングとエージェント向けの新モデル「Gemini 3.7 Flash」を発表した(Google公式ブログ)。
前モデルGemini 3.6 Flashからわずか3週間という異例の速さでの投入であり、年内は入力トークン100万あたり0.75ドル、出力3.75ドルという導入価格が適用されるとされている。
この価格は2026年12月31日までの期間限定で、2027年1月1日以降は入力1.50ドル・出力7.50ドルの標準価格に戻る予定だという(VentureBeat)。
つまり、社内エージェントを内製するなら「安く試せる期間」は今年いっぱいしか残っていない。
すでに国内メディアの多くはスペックと価格を比較する概要記事を出しているが、実際にどう設計し、どの画面から手を付ければ問い合わせ一次対応や定型書類処理のエージェントが動くのか、という実務手順まで踏み込んだ記事は少ない。
本記事では、開発リソースが限られる情シス部門やIT担当者が、ノーコード〜ローコードでGemini 3.7 Flashベースの業務エージェントを内製する流れを整理する。
Gemini 3.7 Flashは、Googleの生成AIモデル群「Gemini 3」シリーズに属する軽量・高速モデルの最新版である。
公式ブログでは「コーディングとエージェント向けの、これまでで最も知的なワークホースモデル」と位置づけられている。
難しい問題を一度だけ解くというより、コード修正や文書読解、複数ステップの業務フローを大量にこなすことを想定した設計だという。
性能面では、コーディング評価のFrontierCode 1.1で43.6%(3.6 Flashは34.4%)を記録したとされる。
DeepSWE v1.1でも5割前後から65.3%まで伸びたと報告されている。
実務エージェントの評価指標であるAutomationBenchでは30.4%を記録し、3.6 Flashの17.0%やClaude Sonnet 5の10.7%を上回ったとされる(DataCamp)。
あくまでGoogle側が公表したベンチマークの数値であり、自社の業務に当てはめたときに同じ水準の精度が出るとは限らない点は留意したい。
コンテキストウィンドウは入力最大100万トークン、出力最大6.4万トークンとされる。
128kトークン規模の長文検索精度は97.0%(3.6 Flashは91.8%)という数値も報告されている(eesel AI)。
API経由では、コード実行、ファイル検索、関数呼び出し(function calling。モデルが外部システムのAPIを呼び出す仕組みを指す)、検索グラウンディング(grounding。回答の根拠をWeb検索結果などに紐づける機能)、構造化出力、URLコンテキストといった機能がビルトインで使えるという。
また、価格には長文プロンプトによる段階的な値上げや、音声・動画入力に対する追加料金がない設計になっているとも報告されている。
社内向けにノーコードでエージェントを組みたい場合は、Googleの企業向けAIエージェント基盤「Gemini Enterprise」(旧Google Agentspace)を使う道がある。
この基盤上でGemini 3.7 Flashをはじめとするモデルを選び、社内データと接続してエージェントを作る、という組み合わせが今回の記事の中心的な進め方になる。
| 利用形態 | 主な対象読者 | 特徴・注意点 |
|---|---|---|
| Gemini API(単体契約) | 自社でシステム開発できるエンジニアがいる情シス | function callingなどを使い自由度高くカスタム開発できるが、実装工数がかかる |
| Google AI Studio | まずプロトタイプを試したい担当者 | ブラウザから低コストで動作確認できる。本番運用の前段階向け |
| Vertex AI | すでにGoogle Cloudを契約している企業 | 権限管理・ログ・監査など企業向け機能と統合しやすい |
| Gemini Enterprise(旧Google Agentspace) | ノーコードでエージェントを作りたい情シス・非エンジニア | Agent Designerによりノーコードでエージェントを構築でき、社内データ接続や組織内共有が可能とされる。別途ライセンス契約が必要 |
| Antigravity | コーディング作業を伴うエージェントを作る開発者 | コーディング用のエージェント開発環境 |
これらの利用形態や料金体系は今後変更される可能性があるため、契約前には必ず最新の公式情報を確認したい。
| できること | 限界・注意点 |
|---|---|
| FAQ回答や書類の形式チェックなど、定型的な一次対応の自動化 | 例外対応や個別事情を伴う判断は、人による確認が引き続き必要 |
| 年内は入出力ともに半額水準の導入価格で試せる | 2027年以降は標準価格(入力1.50ドル・出力7.50ドル)に戻る予定のため、年明け以降の単価でランニングコストを試算しておく必要がある |
| 最大100万トークンの長いコンテキストで社内文書をまとめて読み込める | 出力には誤り(いわゆるハルシネーション)が含まれる可能性があり、最終的な承認・送信は人が確認する運用が前提になる |
| コーディング・エージェント系のベンチマークで前モデルを上回ったと報告されている | ベンチマークは開発元公表の数値であり、自社データでの精度検証は別途必要 |
| Gemini Enterpriseならノーコードでエージェントを組める | 社内システムとの接続設定やアクセス権限の管理は、結局のところ情シス側の作業として残る |
社内ヘルプデスクに寄せられる「パスワードを忘れた」「VPNに繋がらない」といった定型的な問い合わせに対し、既存のマニュアルやFAQをGeminiに読み込ませ、一次回答を自動生成する使い方である。
ファイル検索機能を使えば、社内ドキュメントを参照した回答を作れるとされている。
人が判断すべき例外ケースについては、エージェント側で「担当者に転送する」と判断させる設計にしておくと、運用が回りやすくなる。
稟議書や経費精算書、契約書チェックリストのような定型フォーマットの書類について、記入漏れや金額の整合性を確認させたり、下書きを作らせたりする使い方である。
100万トークンという長いコンテキストウィンドウを活かせば、複数ページにわたる書類や過去の類似案件をまとめて読み込ませて比較させることもできるという。
「問い合わせを分類する、該当部署のドキュメントを検索する、回答案を作る、承認が必要なら担当者に通知する」といった、複数ステップの業務プロセスをエージェントに任せる使い方である。
AutomationBenchのスコア向上は、こうした多段階のタスクをこなす力が伸びたことを示すものだと報告されており、単純なQ&A型のボットより一歩進んだ運用を想定しているようだ。
入社・退社のたびに発生する誓約書や社会保険関連書類のチェック作業に使える。
書類のフォーマットや必要事項の記載漏れをエージェントに一次確認させ、抜け漏れがあれば担当者に知らせる運用にすると、確認作業の待ち時間を短縮できる可能性がある。
最終承認は担当者が行う点は変わらないが、目視でのダブルチェックにかかる時間は減らせそうだ。
領収書や請求書の内容を読み取り、金額や日付、勘定科目の整合性を一次チェックさせる使い方である。
ファイル検索やコード実行といった組み込み機能(あらかじめ用意された補助ツール)を使えば、集計用のExcelフォーマットと突き合わせるような処理もエージェント側に任せやすくなるという。
人手が中心だった一次チェックの負荷を、部分的に減らせる可能性がある。
問い合わせフォームやチャットに届く定型的な質問に対し、過去の回答履歴やマニュアルを参照した一次回答案を作らせる使い方である。
担当者はエージェントが作った回答案を確認してから送信する運用にすれば、返信までの時間を縮めつつ、誤送信のリスクも抑えやすくなる。
点検報告書や資格証・免許証の有効期限をまとめて読み込ませ、期限が近いものを一覧化させたり、報告書の記入漏れをチェックさせたりする使い方である。
紙やPDFで管理されがちな書類をエージェント経由で確認できるようになれば、担当者が個別に確認して回る手間を減らせる可能性がある。
Gemini 3.7 Flashは、コーディングと業務エージェント向けに強化されたGoogleの新しい軽量モデルであり、AutomationBenchなどの評価で前モデルを上回ったと報告されている。
100万トークンの長いコンテキストウィンドウと、ファイル検索・関数呼び出しといった組み込み機能を組み合わせれば、問い合わせ一次対応や定型書類チェックのようなパターン化された業務を、情シス部門主導でエージェント化しやすくなっているようだ。
実際の内製には、Gemini Enterpriseのノーコード機能を使う道と、Vertex AIやAPIを使ったローコード開発の道がある。
どちらを選ぶにしても、対象業務を1つに絞り、小規模なテストを挟んでから公開するという進め方は共通している。
導入価格は2026年12月31日まで適用されるとされ、2027年1月からは標準価格に戻る見込みだという。
年内の低コストな期間を試作・検証フェーズに充て、年明けの本運用に備えて設計を固めておくのが、現実的な進め方になりそうだ。